建築や暮石に使用される石材には、国内外に多様な種類があります。
ここではよく使用される石の性質や特徴をご紹介いたします。
11回目は多孔質の独特な風合いが特徴的な「大谷石」です!
●栃木県大谷町の軽石凝灰岩
大谷石は軽石凝灰岩で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材です。
軟らかく加工もしやすく、耐火性にも優れています。そのため、古くから使用され、竜山石同様、石棺としても利用されてきました。
(※竜山石についてはこちら)
その後、外壁や土蔵、住宅、石塀、門柱、敷石などの建材として使用されてきました。
最近ではその耐火性からピザ窯としても使用されることもあります。前回紹介した日華石も同じ使用用途でしたね。
(※日華石についてはこちら)
多孔質の独特な風合いは、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが非常に気に入り、帝国ホテル旧本館に用いられました。
また、十和田石と同じく、脱臭効果やマイナスイオンを放出する効果もあるとされています。さて、栃木県宇都宮市に行くと、その採石場を見ることもできるそうです。採石場跡を活用した「大谷資料館」はとても迫力があって人気だそう。
建築石材について、もっと詳しく知りたい方はこちら。
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