「神は細部に宿る」とは、 近代建築の巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエ の有名な言葉です。つまり、 シンプルで美しいデザイン(外観)の創造は、ディテール(細部)へのこだわりこそ大切であるということ。このことは、神社の結界である石鳥居の施工に対しても、当てはまります。木よりも硬く、重く、加工しづらい石ならではの細部へのこだわりが非常に重要です。

神泉苑の石鳥居

私たち、株式会社 石茂 芳村石材店は、各神社の明神型鳥居だけでなく、天皇陵に代表される、神明型鳥居なども、多く手掛けてまいりました。新しい石鳥居の設計、製作、施工はもちろんのこと、古い鳥居の据え直しや修復、撤去等などでも、お困りの事がございましたら、ぜひお気軽にご相談下さい。


石鳥居の施工

●元大井神社

●長岡天満宮

●天神社

●豊国神社


先人の知恵を受け継ぐ

石鳥居はどのようにしてバランスを保っているのでしょうか。鳥居は見ての通り、柱石と柱石の間に貫石が挟まり、その上に笠石がのることで個々の石がせめぎ合って、バランスが保たれているのです。
 古い鳥居の下部を見てみると、太くて大きな根石が付いていることがあります。地震の際には、地中の根石が起上り小法師の役目をして揺れることで力が分散されます。また、真ん中の薄い貫石が折れることで、大きな柱石が折れてしまう大災害を防いでいる、と言われています。
 また、鳥居の地面下にある基礎は、コンクリートで固めすぎるのではなく、柱石を基礎の穴に差込み、周りを砂で突き固めるなどの工法も伝わっています。
 建てる場所の状況にもよりますが、先人の知恵を活かし最新の技術で建てることが大切だと私たちは考えています。

石鳥居の施工方法

石鳥居の設置には、かつては木製の三又が使われましたが、現在は安全と効率性を考慮して、移動式のクレーンが使われます。大きな鳥居の場合は、10tのラフタークレーンを使用するときもあります。
 平成10年に建てた長岡天満宮の大鳥居の時は、笠木の長さ12m、総高9.75m、総重量50 tもあり、特大のクレーンが使われました。鳥居を建てる場所が小高い土手の上にあるため、初めに160 tのトラッククレーンを使い、石鳥居と22tラフタークレーンを上げてから、鳥居が建てられました。

施工年表

宮内庁/天皇陵(神明型)(抜粋)

1983年恒武天皇皇后陵 鳥居改修工事京都府
1990年宇治陵 鳥居改築工事京都府
1993年村上天皇陵 鳥居改築工事京都府
1995年大枝陵 鳥居改築工事京都府
1997年尊良親皇墓他1基 鳥居改築工事京都府
2000年光明天皇陵 鳥居石工事京都府
2001年後亀山天皇稜 鳥居改築工事京都府
2003年用明天皇陵 鳥居改築工事(宮内庁)大阪府
2004年文徳天皇陵 鳥居改築工事京都府
2006年冷泉天皇陵 鳥居改築工事京都府
2007年後三條天皇陵 鳥居改築工事京都府
2008年清寧天皇陵 鳥居改築工事大阪府
2008年継体天皇陵 鳥居改築工事大阪府

明神型鳥居(抜粋)

1905年首途八幡宮 石鳥居京都府
1907年粟田神社 石鳥居京都府
1917年伏見稲荷大社 石鳥居・狐像京都府
1934年宗像神社 南鳥居京都府
1935年豊国神社 石鳥居・社標石京都府
1936年鶴ケ岡八幡宮 国宝大鳥居修復工事神奈川県
1995年石清水八幡宮鳥居修復石工事京都府
1998年長岡天神大鳥居新設石工事京都府
2001年晴明神社鳥居移設工事京都府
2003年神田神社鳥居新築工事京都府
2004年平安神宮大鳥居(腰石)改修工事京都府
2005年加茂神社鳥居新設工事京都府
2007年中山寺鳥居移設工事兵庫県
2009年護王神社鳥居新設工事京都府
2010年松尾神社鳥居修復工事京都府
2010年平安神宮内地主社石鳥居新設工事京都府