先日、公園における公衆便所新設工事に携わりました。
公衆便所の新築工事は以前にも何度か行っており、建物ぐるりの地覆石を据えることもありましたが、今回は出入口の葛石のみの据付でした。
※【地覆石(じふくいし)】建物の出入り口や基壇の下部に、横に据えた石
※【葛石(かずらいし)】社寺・宮殿などの基壇の上端の縁にある、縁石(へりいし)を兼ねる長方形の石
使用したのは、中国の白御影石G623、切削サンダー仕上げです。
G623は、中国の建省で産出されている白御影石で、採掘量が多く安価な石材です。主に巻石、建築材にも多く使用されています。
まず現場にて高さ、寄りを確認します。
今回は据える近くに基準線があったので、レーザーの水平器を使用しました。
据える位置が決まったら、パサの準備をします。
※【パサ】砂とセメントに水を混ぜたもの。
石の下には単にパサを敷くだけでなく、水、ノロ(セメントを水で希釈したもの)、パサ、そしてもう一度ノロをパサの上に撒きます。そうすることで、下地と石材がきっちりと固定されます。
下地の上に石を置き、ソフトハンマーで叩いて固定し、石を据えます。
今回据えた石は3本ですが、そのうち2本は同じ高さ、同じ寸法です。
間をねむり目地(目地をゼロにすること)にして、ぴったりとくっつけました。
両端の目地部分に目地セメントを入れて、完成です!
今回の工事は一人の職人さんで、半日の施工でした。
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