【石材紹介】ニューインペリアルレッド

石材紹介

建築や暮石に使用される石材には、国内外に多様な種類があります。
ここではよく使用される石の性質や特徴をご紹介いたします。
3回目は、鮮やかな赤色が特徴的な「ニューインペリアルレッド」です!

●世界でもっとも鮮やかな赤色

ニューインペリアルレッドは、インド赤と呼ばれる、インドのカルナタカ州原産の赤い御影石です。
「世界で最も鮮やかな赤色」とも称されています。非常に硬くて丈夫、他の色の意思と組み合わせるなど、洋風墓石やデザイン墓によく用いられます

水磨き仕上げ

インペリアルとは「威厳のある」「最上級の」という意味です。この地域で採掘できる赤御影石の中で最もポピュラーなニューインペリアルレッドは、従来より建築石材として数多く使用されてきました。
(ちなみに、この近いエリアでは「アーバングレー」も採掘できます。後日ご紹介していきたいと思います)。

アーバングレー

もちろん、丁場によって色調が多少変わってくるので、その点は注意が必要ですね。
1980年代には特に人気を博し、様々な建設物やモニュメントに用いられました。
スウェーデン産の「インペリアルレッド」ともよく似ていますが、「ニューインペリアルレッド」の方がお手頃価格の為、こちらが主流となって流通しています。

●屋外・屋内どちらにも使えます

とても硬質なニューインペリアルレッドは、加工が難しい石としても知られています。曲面に磨きをかける際には、結晶が飛ぶ可能性もありますし、経年劣化により、微小のピリ傷が出ることがあります。
しかし、粗目の石で、色が鮮やかなので、そのような剝離等も見た目ではほとんど目立ちません。
耐久性もあり(圧縮強度182.18 N/mm2)、吸水率も0.0080%と非常に小さいため、屋外・屋内共に用いることができます。


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