芳村石材店で活躍している、先輩スタッフの生の声をお届けします。仕事内容やヤリガイ、みなさんへの思いなどを語って頂きました。
氏名(ふりがな) 惠上 貴弘(えがみ たかひろ)
出身地 大阪府
入社年月 2013/04/30
経験年数 9年
取得資格 小型移動式クレーン、玉掛け、フォークリフト、小型車両系(3t未満)、フルハーネス
Q.弊社へ入社を志望したきっかけ(動機)は?
就職活動をしている際に、事務所でパソコンに向かってデスクワークを行う仕事は希望していませんでした。パソコン作業は自分が何をしているのか、明確にイメージできないような気がしたのです。だから、ものづくりの仕事をしたいと考えていました。
その中でも石仕事を選んだ理由は、石が一番残る素材だと思ったからです。岩石も地球のマントルで出来ていると考えたら、石の歴史って数億年以上あって、すごいなぁと思って選びました。
Q.普段の業務内容を教えてください
今6年目ですが、最初の3~4年はずっと手元(石工補助)をやっていました。現在の仕事は、石材施工です。石工事の現場は幅広く、社寺建築だけでなく、数寄屋や町家などの一般建築、公園や商店街などの公共工事などがあります。具体的な仕事としては、元々あった古い石材を取り解いたり、建物に使われている石材の修理や修繕をしたり、新しい建物を建てる時の石材を据えたりもしています。
Q.業務の一日の流れを教えてください
まずは出社後、店の近くにある材料置き場にて、その日の段取りを他の職人や現場担当者と相談します。その後、石材や道具の積み込みを行い、現場へと向かいます。現場にて改めて打ち合わせをし、初めての現場では墨出しをします。工事の基準となる印をつける作業です。
実際にどんな施工をするのかは現場によって作業が大きく異なるので、一概には言えませんが、さまざまな道具や機械を使います。重い石を動かすときにはクレーンを使用したり、石を加工するときにはサンダーと呼ばれる砥石用の工具を使います。
休憩は昼休みの1時間のほか、午前と午後に1回ずつ小休止があります。
Q.仕事でやりがいを感じる時は?
石工補助として働いていた時は、先輩の手伝いを通して、少しでも自分が工事に携わっていることに喜びを感じていました。何より、石工としての新しい概念や知識を身に着けることで、レベルアップしていくことがやりがいでしたね。
施工をメインで行う立場となった今では、現場を動かすことに大きな責任感を感じています。昔は寺社などを観光して、先人の石工たちの仕事を見る立場でした。自分では絶対にできない仕事だと思っていたのに、普通に施工できるようになったことには、自身でも驚いています。
Q.仕事で一番印象に残っていることは?
大阪の堺市にある方違神社の現場です。私が初めて、最初から最後まで携わった新設工事でした。お寺や神社の仕事は建物の修復がほとんどなのですが、この現場では本殿と拝殿を新しく建設しました。2~3年ほどの長い工事でしたが、新鮮なことばかりで、とても印象的でした。
Q.入社後に(良くも悪くも)感じたギャップはありますか?
入った当初は、重労働を任されることもあり、大変でした。京都府八幡市にある石清水八幡宮では、台風被害における修復工事をしました。材料や石材を毎日運んだことは、今でも鮮明に覚えています。ただ、こういった経験を積んだ期間が、今の仕事に活きていると日々感じています。
Q.休日は何をしていますか?
最近は、アリの生態の研究にハマっています。南米に生息している軍隊アリは河を渡るために自らが橋となるそうです。また、アメリカでは2種のアリが生存を巡って世界大戦を行っていることも知り、非常に関心を寄せています。
●応募を考えている方にメッセージを!
何事もコツコツ続けることです。2~3年ですぐに結果を得ようとしてはいけません。じっくりと継続していくことで、見えてくるものがあります。一緒に頑張りましょう