玉垣とは

玉垣とは、神社の境内の周りを囲んでいる、境界の柵のことです。一般的に、木や石で出来ています。玉垣の『玉』は『神聖なもの』『美しいもの』を指すため、玉垣は『神聖な神様を囲む垣』という意味だとされています。

玉垣 施工年表

2011(平成23年) 瀧谷不動明王寺・玉垣石工事
2007(平成19年) 寝屋川 成田山不動尊参道・玉垣石工事
2005(平成17年) 瀧谷不動尊三十三所堂・荒神堂新築工事
2002(平成14年) 成田山満福院本堂信徒会館新築工事
晴明神社境内整備工事
神泉苑玉垣修復工事
2001(平成13年) 飯積神社社殿石工事
1987(昭和62年) 堺市大仙公園日本庭園石工事
1986(昭和61年) 堤根神社 社殿造営石工事
1980(昭和55年) 本能寺 霊廟石工事

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新設工事

以前建てられた玉垣は、多くが国産の石材です。近年は外国産の石材で外国加工も可能で、ご予算にあわせてお手頃な価格での制作もご提案できるようになりました。また、施工においてもクレーンで効率良く作業でき、既存の石材を解体して建て直すより、新しい材料で建て直した方が手間が少なく、安価にご提案できる場合もあります。

施工事例

【神泉苑】

京都市上京区に位置する神泉苑。御池通りに面する玉垣の新設工事を手がけました。基壇の上に据えられた背が高い玉垣は、寺院の出入り口に相応しい重厚な印象を与えてくれています。トラッククレーンを使用した、モルタル据えの施工です。


【瀧谷不動尊】


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復旧工事

長年据えられた玉垣は、老朽化していきます。雨風にさらされ、土台の内部に水が浸透して石積みが壊れたり、玉垣が傾いたりすることがあります。基礎が強固に整備されていなかった場合、次第に全体的に沈下していきます。また、柱石の間に金属を貫通させている場合には、その穴から石が風化し割れ落ちることもあります。

玉垣が傾いた場合は、基礎のやり直しから考慮することも必要です。たとえば、玉垣近くに位置する池の排水土管が地中でつぶれて、水が地盤に浸透し玉垣が傾いたケースでは、池の底を粘土で補修し地盤を整備した後、基礎を打って建て直しました。基礎地盤にあった昔の腐葉土が原因で玉垣が傾いたこともありました。
このように、傾いたり、劣化した玉垣は非常に危険です。事前に事故を防ぐために、早めの修復や新設をおすすめいたします。昔から地域に根付いた神社の玉垣だからこそ、大切に次代へ繋げていきたい。私たちは、そんな思いに全力でお手伝いさせて頂きます。弊社は京都を中心に様々な寺社にて、玉垣補修に携わってきました。

施工事例

【仁和寺萬霊搭】

仁和寺八十八カ所の最後の札所寺院の裏側に位置する萬霊搭を取り囲む玉垣。経年劣化によりガタツキが激しくなってきたため、復旧工事を行いました。地中深くまで埋まっている7寸程の大きな玉垣で、重量があったので、カニクレーンを用いて取り解きました。古石のため、大きさが一定ではなく、高さを測りながらも見た目のバランスも考えて据え付けました。割れている笠石はボルトで接着し、最後には萬霊搭も水洗いを行い、綺麗に復旧されました。


【天穂日命神社】

台風被害により、木の根と干渉していた玉垣が崩れた神社の復旧工事を行いました。掘削の後、伐根作業を行い、地面を整えました。基本的に既存石を活用し、壊れた間知石や玉垣のみ新材と取り替えました。既存石を用いながら、元通りに復旧できたことに、お施主様は大変喜んでくださいました。