Japan Quality  ◆伝承される。和の心と匠の技◆  
伝統工芸士、石材施工一級技能士が創る。日本品質の石造美術品

京都, 石屋, 石材店, 創作墓, 宝塔, 古代五輪, 自然石, 特注品, 伝統 ,老舗, 芳村石材店

 

一人ひとりの想いを、カタチに。

洋服のオーダーメイドのように、住まいの注文住宅のように、㈱芳村石材店のお墓には「創作墓石」と云う、ご注文方法があります。いわゆるデザイン墓の一つですが、特に私たちが“京都の石屋”としてお薦めするのは、日本の伝統的かつ意匠性に優れた宝塔や、古代型の五輪塔のカタチを模した石造美術品のお墓」と、自然の石の肌合いとフォルムの美しさを活かした「自然石のお墓」です。

いずれの御相談にも、現地の聖地調査を基本に図面を作成して、数ある石材産地から最適な石を選出します。さらに一級石材施工技能士やベテランの石職人が石碑を手加工。細かい小叩きやビシャンなどノミとセットウを使った伝統的工法を駆使、石造美術品としての価値を高めた“逸品”へと丹念に仕上ます。私ども㈱芳村石材店がお届けする創作墓石は、お客様一人ひとりの“想い”を、最上級のカタチにする。世界に一つしかない、特別注文の高級墓石です。

◆石造美術品のお墓◆

日本の重要文化財に指定されるような、歴史的価値と優れた意匠性を有した宝塔や古代五輪塔をモデル(本華)にしながら、さらにお客様のご希望を伺い、お客様の聖地に応じたプランを図面と共に、ご提案いたします。さらに庵治石、大島石、瀬戸石、真壁石など厳選された国産銘石を使用して、一級石材施工技能士や伝統工芸士などの、現代の名石工たちの“匠の技”で創作いたします。代々に繋がる「文化遺産」ともなる貴方だけのとてもプレミアムな墓石です。文化財建築物の石仕事や石仏の作成など、長年、墓石以外に多くの石仕事を続け、国内銘石産地と職人さんとの強い繋がりを残してきた、弊社だから実現できる特別仕様の墓石です。どうぞお気軽にご相談下さい。

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◆自然石のお墓◆

そしてもう一つのお薦めは、自然石のお墓です。京都・法然院に建つ谷崎潤一郎の墓や、雑司ヶ谷霊園に建つ竹久夢二の墓のように、自然石のお墓には不思議な存在感があります。昔は良く小説家や芸術家の墓として造られたようですが、近年は三段墓の本磨き仕上の墓がが主流となり、少なくなりました。でも最近はまた、自然石ならではの良さを求めて、造られる方も増えています。ブランド品の万成石を始め、鞍馬石、能勢黒石、小豆島石など、様々な自然石がご用意できますので、お気軽にご相談して下さい。

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石造美術の石碑、石塔とは

monument_kodaigata現在残る石碑や石塔で「石造美術」として評価される作品は、やはり鎌倉時代に造られたものが多いと言えます。五輪塔や宝塔、多宝塔、宝篋印塔などには、重要文化財の指定を受けた優れた作品もありますが、その多くが京都や奈良、滋賀などの近畿圏に見られるのが特徴です。様々な「石造美術の魅力」については別項で述べていますが、特に古代型五輪塔や多宝塔などの魅力は“造形の素晴らしさ”と、精緻な石材加工の技術があげられます。鎌倉時代は多くの仏教宗派が誕生し、今までの貴族や豪族だけでなく、武家や庶民へと信仰の対象が広がり、一方で石工の技術や道具が躍進した時代でもあります。後の室町時代に入ると戦禍が多く、社会も疲弊し石碑自体の大きさも小さくなりはじめるようですが、この鎌倉時代の石碑、特に古代型五輪塔などは、その大きさに驚かされます。下の基壇を入れたら十分に2Mを超えた作品が多いのですが、ただ大きいだけでなく、どっしりとしたシルエットに不思議な安定感と存在感がみられます。

一説に五輪塔は、大日(阿弥陀)如来様のお座りになられる姿を表現していると言われますが、正に威風堂々の形には、深い荘厳さが見られます。平安末期からの浄土教の普及による、極楽思想の高まりが、阿弥陀仏を象徴する形の石碑への、思いも強めたのかもしれません。現代の“先祖供養としての”五輪塔と比較するのは、時代背景も、宗教観も異なり無意味ですが、石碑にこめた昔の人々の、強いパワーを感じます。

石造美術の石碑を造る仕事

京都, 石屋, 石材店, 創作墓, 宝塔, 古代五輪, 自然石, 特注品, 伝統 ,老舗, 芳村石材店私たちは現在、この素晴らしい鎌倉時代に造られた五輪塔や宝塔、多宝塔を本歌(復元の元となる基本形。燈篭なら春日や織部など)として、現代に蘇らせる仕事を進めています。

もちろん石碑は美術品ではなく、供養碑としてご使用いただくことが前提なので、このような形の五輪塔や宝塔に価値を感じられる、施主様がおいでになられてのことですが、幸い今までに何人もの方からご注文をいただいております。ある程度の聖地の広さも必要ですし、ご予算的にもかかりますので、何処でもというわけにはいきません。私どものでは大本山天龍寺や大本山中山寺などに、広い聖地をお持ちの施主様の仕事で建てさせていただきました。

宝塔型と古代型五輪塔、いずれも国産の銘石の庵治石、瀬戸石、大島石を使用し国内の石工により製作いたしてます。

まず施主さまと各種の資料をもとに、入念な打ち合わせをさせて頂き、高さやイメージをお伺いします。次に本歌となる石碑を調査し、CADによる図面化をします。もちろん実際の大きさの石碑がそのまま入ることはないので、現状の聖地に合わせて寸法決めをして、図面を作ります。石碑のイメージに合わせた、または石碑を際立たせる外柵等のデザインをして、それも図面化します。

正面、平面、側面図に、納骨所詳細図などを作り、お薦めの石材の見本と、お見積もりを作成し、ご提案をいたします。お見積もりは石種に合わせて複数作り、お客様のご意見をお伺いいたします。ご納得いただいた時点で石の加工です。

石の製作は、内容に応じて適材適所で

宝塔型石碑全てを国内の石を使用し国内で加工をしていたら、非常に高価なものになります。私たちはお施主様の立場に立ち、製作する内容により加工する場所を選んでいます。例えば、本歌をもとにした石碑の復元は、四国高松市庵治町の石工、墓石燈篭なら愛知県岡崎市の石工、外柵等は中国で一次加工し、国内で小叩き等を二次加工して納めています。

特に古代型五輪塔や宝塔などの微妙なシルエットや、格狭間、蓮華、相輪の意匠表現や、表面の小叩き技術は、日本人の感覚と技術でないと無理です。

内容に応じて作り手を変えるのは、管理的には手間がかかりますが、各産地の得手不得手を承知し発注することが、結果的には効率と質を高めて「本当に良い品を安心の価格で」ご提供できるからです。

京都, 石屋, 石材店, 創作墓, 宝塔, 古代五輪, 自然石, 特注品, 伝統 ,老舗, 芳村石材店途中経過は常に、全ての産地とメールで写真確認して詳細を指示します。石碑の場合は、最終確認を現地の工場で仮組みの状態でしていただくことが多いのですが、基本的には全て産地とのやり取りで、支障なく進行いたしております。

外国での製作の場合も長年、建築石材の関連で協力していただいている会社にお願いし、二次加工と仕上げは国内で行いますので、技術レベルが良くわかり安心です。また特に国内の庵治や岡崎の石工さんも代々、私どもの店がお願いしている、信頼のおけるベテランばかりです。もちろん、確認した写真はお施主さまにも、確認ポイントを記入し配信しています。今までも施主さまのお住まいが京都でなく、神戸や横浜などの方が多いのですが、最初にお会いしてからは、宅急便やメールのやり取りで進んでいます。もしお客様が東京でも、九州でも安心してお任せ下さい。

京都には奈良、滋賀を含めて、周囲に優れた重要文化財指定の石碑が多くあります。もしお客様が、石造美術品級の五輪塔や宝塔、多宝塔、宝篋印塔のご建立をご希望でしたら、ぜひ私どもへご相談下さい。