墓地・霊園について

1.墓地にはどんな種類があるの?

【寺院墓地】
お寺が運営・管理する墓地。境内にある事が多く綺麗に掃除され、法要の予定日時の管理も行き届いています。 本堂や広間なども利用でき、法要の集まりに便利です。檀家になることが基本で、入壇料が必要な場合もあります。檀家になった後も寺院の運営を支えるため、お布施を納めることがありますが、供養が手厚くお墓を管理していただけます。お墓の後継者がない場合には、お寺が数十年にも渡って供養してくださる 「永代供養墓」というお参りもあります。家の菩提の供養を全てお寺様にお願いしたい場合にお勧めしています。

【民間墓地(霊園)】
民間会社や社団・財団法人が経営する墓地。 大規模で区画数が多い墓地で、 設備も整い「公園墓地」として環境も優れています。 ただ県境など郊外にある場合が多く、車やバス送迎が主です。 宗旨宗派を問わず、基本的に墓石の形も自由に決められます。法要の時は来ていただくお寺を探すことが必要です。宗旨・宗派や、檀家制度に縛られたくない方にお勧めしています。

【公営墓地】
地方自治体が管理運営している墓地。永代使用料や、管理料は比較的安価ですが、申し込み期間と区画数が限定されています 宗旨宗派も問われず、お墓の形に制約が無いですが、山地に面した所が多く、京都の場合は、交通の便や、お墓参りの環境はあまり良くないです。安価墓所をお探しの場合にお勧めしています。


2.墓地はどうやって調べたらいいの?

【寺院墓地を希望の場合】
お付き合いのあるお寺様にご相談ください寺院墓地の多くは、檀家になることが基本です。お寺様との永いお付き合いになりますので、永代使用料・管理料・寄付の有無などをよく伺った上で契約されることをお勧めします。新しく檀家になる際、檀信徒料が必要な場合もあります。弊社に尋ねて頂ければ、出入りの寺院をご紹介いたします。

【民間墓地(霊園)をご希望の場合】
民間墓地や霊園では、墓地だけの利用になります。お付き合いのお寺様や、神職様による墓地内でのご法要が可能かどうかお確かめください。霊園によっては法要について霊園内で決められたルールもある場合があります。弊社に尋ねて頂ければ、出入りの霊園をご紹介いたします。

【公営墓地を希望の場合】
京都市にお住みの方は、市営墓地を管理している”京都市衛生局”に募集中の新区画があるかお問い合わせください。京都市衛生局:京都市:市営墓地の概要


3.墓地を買うとは?永代使用料とは?

墓地を買うということは、土地の売買とは違いお墓を「永代に渡って使用する権利」を購入することです。土地そのものの購入ではなく、その墓所を使用する権利にかかる費用を指します。そのため、墓所を他者に売買することも、勝手に貸し出すことも禁止されています。 この権利金のことを“永代使用料”といいます。 お参りする方が途絶えたり、管理料が未払いの場合や、 寺院や霊園の規約に違反する行為があると、墓所を更地に戻し返さなければいけません。


4.墓地の広さは?

墓所は一般的に、1区画を1聖地(間口90cm×奥行き90cm)という単位で表わします。 1聖地は、0.81平米で、4聖地が3.24平米=約1坪。但し墓地の形状は墓所によって様々です。)墓所選びの際は、墓地そのものの広さだけでなく、前の通路の幅や、お参りのしやすさなど総合的に考慮しましょう。


 

墓石について

1.京都のお墓はどんな形ですか?

お墓は、地域によりその形に特徴があります。一般的には和型(仏式・三段式)が多いですがその他、五輪塔などの供養塔、洋型、自然石型など様々なお墓の形もあります。宗派によっての形の違いはあまりありませんが、正面文字を“南無阿弥陀仏”のようにお題目を刻む場合は、宗派により違いあります。墓地によっては、形状に決まりもある場合がありますので、事前に管理者様にお問い合わせください。


2.お墓の石は、どんな石なの?

お墓に使われる、御影石(みかげいし)は、昔から石碑に利用され、石目が美しく、堅さと吸水性の低さで長年の雨風に耐える石で、定番の石です。 希少性の高い国内産から、お買い求めやすい外国産まで様々です。国内産と外国産では、原石の質と生産技術の差で違いがあります。 国内産の墓石は、日本の気候風土に適した実績のある良質の石材を、産地で代々受け継がれた技術で優れた職人が加工しています。 そのため、永年ご使用いただける墓として安心です。特に、香川県産の庵治石(あじいし)愛媛県産の大島石(おおしまいし)などの銘石は、石質・色目など厳選した石材を加工しており、ブランド品として人気です。


3.京都での人気の石種とは?

香川県産・庵治石や愛媛県産・大島石等が人気です。 また、庵治石は石目の細かさにより、細目(こめ)、中目(ちゅうめ)と種類が分けられます。 庵治石細目は「フ」と呼ばれる白い鱗雲の模様が浮き出て、おちついた高級感があり「墓石のダイヤモンド」と呼ばれています。 庵治石中目は黒い細かな結晶がパチパチと見えるのが特徴です。
大島石は、石目が青く細やかなこと。 青磁の肌を思わせる気品から、「石の貴婦人」と呼ばれています。これらの銘石は、産出量が極めて少なく、均一な石目を揃えた美しい石碑は希少性が高くなります。 その他、国産の石種として、関東一円で人気のある茨城県産・真壁石(まかべいし)細目は、スキっとした青さが綺麗で、最近関西でも使用されるようになりました


4.お墓はいつ頃建てたら良いの?

最近亡くなられた場合】
「三十五日」、「四十九日」の忌あけ、または「百か日」、遅くても一周忌までが良いかと思います。

【去年、亡くなられた方の場合】
春、秋の彼岸やお盆、一周忌を機に建墓されると良いかと思います。

【まだ亡くなってなく、墓地だけある方の場合】
生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。 中国では、昔から生前墓を作ることは、家族が繁栄するので縁起が良いとされ、その影響で建てられる方もおられます。ご自身で納得したものを建てたく、寿陵される方もおられます。 またお墓には相続税がかからないので、お墓のご購入を先にされますと、もしもの時も相続財産の目減りは防げます。


5.お墓を建てるために、どのくらいの期間が必要?

お墓を建てるご相談を頂いてから、完成まで約2~3ヶ月かかります。ご発注を頂いてから、お墓の加工に入りますので、お墓を製作、文字彫刻、現地施工には余裕をもってのスケジュールを組んでいきます。ご法事のご予定などがお決まりでしたら、完成予定から遡って、スタート時を決めておくと安心です。


6.お墓にはどのような文字を刻むの?

一般的に、一代だけの「個人墓、夫婦墓」の場合には、亡くなられた方のご戒名を正面に刻みます。 代々一つのお墓に入られる「代々墓」の場合は「○○家之墓」や「○○家先祖代々之墓」と正面に彫り、側面にお墓を建てた人の名前と、建之月を彫刻します。ご希望でご戒名や、歿年月日等を彫ります。 その他、正面には宗派ごとのお題目(南無阿弥陀仏など)を彫る場合もあります。文字数が少ないほうが大きく立派に見えます。


7.五輪塔や宝篋院塔も、お墓なの?

どちらも供養塔でお墓です。 昔は一般の人は墓が無く、位の高い人だけにお墓があり、五輪塔は大名、宝篋院塔は公家の一代墓として使われていました。 今では、お好みに応じて選ばれており、特に五輪塔は50回忌を経たご先祖様の供養塔として、家のお墓と並べて建てられることも多いです。


8.オリジナルのお墓を建てても大丈夫?

寺院墓地の場合、お寺によっては、他と大きくデザインの異なるお墓は建てれない場合もあるため、あらかじめお寺様にご相談ください。 一方、霊園の場合は規制が少なく、自然石を用いたお墓や洋墓やプレート型など、自由にお墓を建てる方も多いです。 弊社は、建築部門もありモニュメントも多く手がけております。 お客様のご希望、イメージをお伺いし、専門スタッフが設計・施工致します。お気軽にご相談ください。


9.お墓のお手入れ方法は?

一般的に墓石に使われる御影石は、硬質な石で耐久性が高く、さらに表面も本磨きに仕上げられているため汚れにくいです。日々のお手入れは、汚れやホコリを濡れたタオルなどで拭き取り、そのあと乾いたタオルで磨いてください。雨水や埃で汚れた墓石は、水を含んだスポンジや布を使い、彫刻文字等の細かい部分は、歯ブラシを使い水洗いするとキレイになります。文字の細い部分の彫刻は欠ける恐れがあるため、優しく磨いてください。家庭用洗剤は石に浸透して傷めるので、使用しないで下さい。またお墓にお酒をかけるとシミの原因になります。油や溶けたローソクは、石材に付着すると、シミとなり、取れなくなるので、十分に注意して下さい。


10.頑固な汚れはどうしたらいいの?

古いお墓で雨水の水垢による黒ずみや、コケなどで表面が汚れて、どうしても汚れがとれず傷みがはげしい場合は、技術と実績がある弊社にまずご相談ください。 プロの技術によるお墓のクリーニングとリフォームでお墓をきれいに蘇らせるお手伝いをいたします。


11.故郷にあるお墓を整理し、京都にお墓を建てたい

他府県から京都に引っ越した方が、故郷のお墓を整理し、新しく京都にお墓を建てられることはよくあります。 この場合お骨も移動するかで、手続きが変わります。 ご先祖様のお骨が形をなくしている場合はお骨の移転がなく、お墓の土の一部を袋に入れ、新しいお墓のカロート(納骨所)の中に収めます。 お骨がある場合は、改葬許可証という法的な手続きが必要です。この場合、古いお墓は地元の石材店に処分してもらい、墓地も更地にして管理者に戻します。古いお墓の撤去前に新しいお墓を建てておかないとお骨を収められません。 京都の墓地探しや新しいお墓の建墓についてお気軽にご相談ください。


12.永代供養墓とは?

お参りをされる方がいなくなっても、お寺が代わりに、彼岸、盆、正月のお参りや年忌法要などの供養まで一緒に受けられる墓地を永代供養墓といいます。後継ぎがおられない方、遠方に家族で住んでいる場合、子供に墓の面倒を強制したくない方など、様々な環境や思想でお墓の後継者がいない方などお求めになられる場合が多いです。


 

法要・儀式について

1.京都では、お骨はどのような形で埋葬するの?

関西では一般的に早く土に戻るようにと、さらしの袋にお骨を入れ替えて、納骨所に納めて埋葬することが多いです。 お納骨の際には、一般的には、お寺様、神職による納骨法要が営まれます。納骨のお手伝いも行っておりますので、お気軽にご相談下さい。


2.性根抜きや開眼供養とは?

在来のお墓を撤去したり、棹石を動かす時には、お性根抜きとお性根入れが必要です。 お墓の棹石(仏石)には、魂が宿っていると考えられ、それぞれお寺様にお経を上げてもらい、魂を鎮めて頂く儀式です。 開眼供養は、お墓を新しく建てる際、再建の際に必要となります。


3.お墓参り代行はしてもらえる?

お墓が京都にあるが、遠方に住んでいて、なかなかお墓参りに行けない場合、弊社が代わってお墓参り代行をさせていただくことも可能です。大切なお墓だからこそ、お墓のプロにお任せください。ご希望によって雑草抜きやお墓のお掃除などもさせていただきます。お気軽にご相談ください。