1.京都のお墓はどんな形ですか?
お墓は、地域によりその形に特徴があります。一般的には和型(仏式・三段式)が多いですがその他、五輪塔などの供養塔、洋型、自然石型など様々なお墓の形もあります。宗派によっての形の違いはあまりありませんが、正面文字を“南無阿弥陀仏”のようにお題目を刻む場合は、宗派により違いがあります。墓地によっては、形状に決まりもある場合がありますので、事前に管理者様にお問い合わせください。
2.お墓の石は、どんな石なの?
お墓に使われる、御影石(みかげいし)は、昔から石碑に利用され、石目が美しく、堅さと吸水性の低さで長年の雨風に耐える石で、定番の石種です。 希少性の高い国内産から、お買い求めやすい外国産まで様々です。国内産と外国産では、原石の質と生産技術の差で違いがあります。 国内産の墓石は、日本の気候風土に適した実績のある良質の石材を、産地で代々受け継がれた技術で優れた職人が加工しています。 そのため、永年ご使用いただける墓として安心です。特に、香川県産の庵治石(あじいし)・愛媛県産の大島石(おおしまいし)などの銘石は、石質・色目など厳選した石材を加工しており、ブランド品として人気です。
3.京都での人気の石種とは?
香川県産・庵治石や愛媛県産・大島石等が人気です。 また、庵治石は石目の細かさにより、細目(こめ)、中目(ちゅうめ)と種類が分けられます。 庵治石細目は「フ」と呼ばれる白い鱗雲の模様が浮き出て、おちついた高級感があり「墓石のダイヤモンド」と呼ばれています。 庵治石中目は黒い細かな結晶がパチパチと見えるのが特徴です。
大島石は、石目が青く細やかなこと。 青磁の肌を思わせる気品から、「石の貴婦人」と呼ばれています。これらの銘石は、産出量が極めて少なく、均一な石目を揃えた美しい石碑は希少性が高くなります。 その他、国産の石種として、関東一円で人気のある茨城県産・真壁石(まかべいし)細目は、スキっとした青さが綺麗で、最近関西でも使用されるようになりました。
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庵治石 細目
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大島石
4.お墓はいつ頃建てたら良いの?
【最近亡くなられた場合】
「三十五日」、「四十九日」の忌あけ、または「百か日」、遅くても一周忌までが良いかと思います。
【去年、亡くなられた方の場合】
春、秋の彼岸やお盆、一周忌を機に建墓されると良いかと思います。
【まだ亡くなってなく、墓地だけある方の場合】
生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。 中国では、昔から生前墓を作ることは、家族が繁栄するので縁起が良いとされ、その影響で建てられる方もおられます。ご自身で納得したものを建てたく、寿陵される方もおられます。 またお墓には相続税がかからないので、お墓のご購入を先にされますと、もしもの時も相続財産の目減りは防げます。
5.お墓を建てるために、どのくらいの期間が必要?
お墓を建てるご相談を頂いてから、完成まで約2~3ヶ月かかります。ご発注を頂いてから、お墓の加工に入りますので、お墓を製作、文字彫刻、現地施工には余裕をもってのスケジュールを組んでいきます。ご法事のご予定などがお決まりでしたら、完成予定から遡って、スタート時を決めておくと安心です。
6.お墓にはどのような文字を刻むの?
一般的に、一代だけの「個人墓、夫婦墓」の場合には、亡くなられた方のご戒名を正面に刻みます。 代々一つのお墓に入られる「代々墓」の場合は「○○家之墓」や「○○家先祖代々之墓」と正面に彫り、側面にお墓を建てた人の名前と、建之月を彫刻します。ご希望でご戒名や、歿年月日等を彫ります。 その他、正面には宗派ごとのお題目(南無阿弥陀仏など)を彫る場合もあります。文字数が少ないほうが大きく立派に見えます。
7.五輪塔や宝篋院塔も、お墓なの?
どちらも供養塔でお墓です。 昔は一般の人は墓が無く、位の高い人だけにお墓があり、五輪塔は大名、宝篋院塔は公家の一代墓として使われていました。 今では、お好みに応じて選ばれており、特に五輪塔は50回忌を経たご先祖様の供養塔として、家のお墓と並べて建てられることも多いです。
8.オリジナルのお墓を建てても大丈夫?
寺院墓地の場合、お寺によっては、他と大きくデザインの異なるお墓は建てれない場合もあるため、あらかじめお寺様にご相談ください。 一方、霊園の場合は規制が少なく、自然石を用いたお墓や洋墓やプレート型など、自由にお墓を建てる方も多いです。 弊社は、建築部門もありモニュメントも多く手がけております。 お客様のご希望、イメージをお伺いし、専門スタッフが設計・施工致します。お気軽にご相談ください。
9.お墓のお手入れ方法は?
一般的に墓石に使われる御影石は、硬質な石で耐久性が高く、さらに表面も本磨きに仕上げられているため汚れにくいです。日々のお手入れは、汚れやホコリを濡れたタオルなどで拭き取り、そのあと乾いたタオルで磨いてください。雨水や埃で汚れた墓石は、水を含んだスポンジや布を使い、彫刻文字等の細かい部分は、歯ブラシを使い水洗いするとキレイになります。文字の細い部分の彫刻は欠ける恐れがあるため、優しく磨いてください。家庭用洗剤は石に浸透して傷めるので、使用しないで下さい。またお墓にお酒をかけるとシミの原因になります。油や溶けたローソクは、石材に付着すると、シミとなり、取れなくなるので、十分に注意して下さい。
10.頑固な汚れはどうしたらいいの?
古いお墓で雨水の水垢による黒ずみや、コケなどで表面が汚れて、どうしても汚れがとれず傷みがはげしい場合は、技術と実績がある弊社にまずご相談ください。 プロの技術によるお墓のクリーニングとリフォームでお墓をきれいに蘇らせるお手伝いをいたします。
11.故郷にあるお墓を整理し、京都にお墓を建てたい
他府県から京都に引っ越した方が、故郷のお墓を整理し、新しく京都にお墓を建てられることはよくあります。 この場合お骨も移動するかで、手続きが変わります。 ご先祖様のお骨が形をなくしている場合はお骨の移転がなく、お墓の土の一部を袋に入れ、新しいお墓のカロート(納骨所)の中に収めます。 お骨がある場合は、改葬許可証という法的な手続きが必要です。この場合、古いお墓は地元の石材店に処分してもらい、墓地も更地にして管理者に戻します。古いお墓の撤去前に新しいお墓を建てておかないとお骨を収められません。 京都の墓地探しや新しいお墓の建墓についてお気軽にご相談ください。
12.永代供養墓とは?
お参りをされる方がいなくなっても、お寺が代わりに、彼岸、盆、正月のお参りや年忌法要などの供養まで一緒に受けられる墓地を永代供養墓といいます。後継ぎがおられない方、遠方に家族で住んでいる場合、子供に墓の面倒を強制したくない方など、様々な環境や思想でお墓の後継者がいない方などお求めになられる場合が多いです。