修学旅行生や観光客が行き交い、賑わう新京極の一角に誠心院はあります。
初代住職は恋多き女性と言われた女流歌人「和泉式部(いずみしきぶ)」。華嶽山東北寺(かがくざんとうぼくじ)誠心院と号する真言宗泉涌寺派の寺で、通称和泉式部(いずみしきぶ)寺の名で知られています。

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霊園概要

  • 所在地:京都市中京区新京極通六角下ル中筋町487
  • 宗旨宗派:真言宗泉涌寺派
  • 聖地規模:1区画(78cm×82cm)~区画が残りわずかとなっています。
    ※永代供養のご相談も受け付けられてます。
    詳しくはお問い合わせください。
    誠心院永代供養についてはこちら
  • 主な設備:水場、トイレ
  • 周辺環境:無し(近くに市営御池駐車場などあり)
  • 交通手段
    ■阪急電車  河原町駅から 徒歩8分
    ■京都市営バス 三条河原町駅から 徒歩8分
    ■京都市営地下鉄 京都市役所駅前から 徒歩10分
    ■京阪電車  三条駅から 徒歩10分
  • 関連情報:京都の繁華街の中心、飲食店などがひしめく賑やかな新京極通。六角公園の少し南に誠心院は位置します。山門をくぐり、境内に足を踏み入れますと、ガラリと雰囲気が変わり静寂に包まれます。
  • 観光場所:誓願寺、矢田地蔵尊、本能寺、六角堂、ゑびす神社、大福寺、錦市場、先斗町、京都文化博物館、南座、京都万華鏡ミュージアム、新風館、京都国際マンガミュージアム 他

▼お問い合わせは、下記メールかお電話でどうぞ

otoiawase

0120-039-148 (通話料無料フリーダイヤル)

誠心院の見どころ

誠心院と和泉式部

誠心院は娘の小式部に先立たれ、仏門に入った和泉式部の為に、藤原道長が与えたのがその起こりとされています。 (10円玉に描かれている平等院は、藤原道長の別荘地として建てられたものです。)
和泉式部が初代住職で、法名の誠心院智貞専意法尼に因んで誠心院との名が付きました。 かつては”じょうしんいん”と呼ばれていましたが、ここ最近では ”せいしんいん”の呼び名に変わりました。

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新京極に面した山門

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山門をくぐると本堂があります

和泉式部について

平安中期の恋愛歌人で、才色兼備の誉れ高き「和泉式部」。
代々の勅撰集におさめられている和歌は247首に及んでいます。
彼女の数多くの和歌の中から、百人一首に選ばれたのは

あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
和泉式部(56番) 『後拾遺集』

自らの死を予感した時に詠んだ「死んでしまう前に愛する人に、今もう一度会いたい」という歌でした。
中古三十六歌仙の一人で敦道親王との恋物語風の日記「和泉式部日記」は、時代を代表する日記文学となっています。
和泉式部は恋多き女性で、道貞と破局した後、為尊(ためたか)親王、その弟・敦道(あつみち)親王と結ばれ、さらに2人の死後、一条天皇の中宮彰子に仕え、藤原保昌(やすまさ)とも結婚します。

■和泉式部忌■
千年忌を記念して式部観音像が建立されました。

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和泉式部千年忌を記念して建立された“式部観音様”

毎年3月21日には和泉式部の命日に併せ下記の法要が行われます。
午前:本堂内で和泉式部に因んだ謡曲「東北」「誓願寺」の奉納
午後:開山和泉式部忌、春のお彼岸法要

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和泉式部像

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和泉式部 尼僧の姿

和泉式部供養塔

境内には和泉式部の墓といわれる“宝篋印塔(ほうきょういんとう)”が佇んでいます。
この塔は塔身正面にのみ阿弥陀三尊の梵字が標されている珍しい法篋印塔です。
高さ約4mのこの石塔は、正和2年(1313年)に改修建立されました。

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和泉式部供養塔“宝篋印塔(ほうきょういんとう)”

阿弥陀如来と二十五菩薩

娘の小式部内侍に先立たれた和泉式部は、書写山円教寺の性空上人に勧められ誓願寺の本堂に四十八日籠り、ご本尊に教えを受けます。
女人の身でも六字の名号(南無阿弥陀仏)をお唱えすれば、身の穢れも消えて往生できる事を聞き、六字名号を日々お唱えして、阿弥陀如来と二十五菩薩に迎えられ浄土へ往生しました。
謡曲「誓願寺」では、和泉式部の往生の際に二十五菩薩と共に現れます。
墓地に、阿弥陀如来を中心に、両脇に観音菩薩・勢至菩薩など左右に25体の菩薩が並んでおり石仏の二十五菩薩は珍しいと言われています。
像は安土・桃山時代、天正年間(1573-1592)に、宇治田原城、城主・山口甚介により寄進、建立されました。

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中心に阿弥陀如来像が位置します

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宝篋印塔の後方に二十五菩薩が

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個性豊かな菩薩様

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菩薩様アップ

小御堂(こみどう)

誠心院さんの本堂は“小御堂(こみどう)”と呼ばれ、堂内には和泉式部が仕えた
中宮彰子から賜わったといわれる本尊の阿弥陀如来像はじめ、和泉式部、藤原道長のそれぞれの像が安置されています。

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小御堂(本堂)

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小御堂(本堂)

和泉式部縁起絵巻

山門をくぐるといくつもの絵画が展示されています。
お寺にに伝わる彼女の人生を描いた「和泉式部縁起絵巻」(江戸時代製作、上下二巻)がパネル形式で説明されています。

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和泉式部縁起絵巻のパネル

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性空上人に教えを受ける和泉式部

歌碑と梅ノ木

和泉式部の歌碑「霞たつ 春きにけりと この花を 見るにぞ鳥の 声も待たるる」。
歌碑の傍らの梅ノ木は、和泉式部が生前に愛木した「軒端の梅(のきばのうめ)」
にちなんで、後に植えられたものです。

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小御堂前の歌碑と梅ノ木

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毎年きれいな花を咲かせます

山門脇の鈴成り輪(すずなりぐるま)

お経が書いてある車を、お願い事をしながら手のひらでグルグルと回します。
「魔尼車」とも称され、一回転させれば、経典を一回唱えたことになります。
知恵授け・恋授けのご利益があるといわれています。

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願いを胸に抱き一度回してみませんか

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回すと綺麗な鈴の音が聴こえてきます

神変大菩薩石像

本堂前には幕末の大火で消失した神変大菩薩像を再興した石像があります。「百親音巡拝」成満を記念して建立されました。
「神変さん、水かけの行者さん」として親しまれ、行者像に水をかけ祈念します。

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神変大菩薩像

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凛々しいお顔の神変さん

フォトギャラリー

他にも誠心院さんの魅力がたくさんつまった写真をお届けします。