臨済宗大徳寺派の大本山で、千利休や信長、秀吉にまつわる有名な塔頭寺院も多く、興臨院もその中の一つです。
大徳寺山内の空気の澄んだ広い敷地は、紅葉や竹林と雰囲気が良く散策するのもお勧めです。
霊園概要
- 所在地:北区紫野大徳寺内
- 宗旨宗派:臨済宗大徳寺派
- 聖地規模:詳しくはお問い合わせください。
- 主な設備:水場
※お車でお参りの際は、大徳寺の駐車場をご利用いただく事になります。
駐車場の係に墓参りの旨をお伝えください。 - 交通手段:
■市バス 大徳寺前下車 徒歩約5分
■地下鉄北大路駅 徒歩20分 - 観光場所:大仙院、龍源院、今宮神社、源光庵、あぶり餅、神馬堂葵餅
▼お問い合わせは、下記メールかお電話でどうぞ
0120-039-148 (通話料無料フリーダイヤル)
※興臨院は一般公開されておりません。春と秋の特別公開のみ
「大徳寺 興臨院 春の非公開寺院特別公開」
2015/3/22(日)~6/7(日) 10:00~16:00
興臨院の見どころ
畠山義総 ゆかりのお寺
戦国時代、能登の守護である畠山義総(はたけやまよしふさ)により建立されました。
以後、菩提寺となり、興臨院は義総の法号『興臨院殿伝翁徳胤大居士』が由来となっています。
開山は大徳寺第86世小渓紹怤(しょうけいじょうふ)和尚(仏智大通ぶっちだいつう)です。
興臨院と前田利家
畠山義総は戦国時代の武将で、能登の畠山氏の全盛を築いた人物でしたが、
興臨院を建立直後に本堂が火事で消失してしまいました。そして、畠山家も衰退していきます。
再建後、前田利家が屋根等の修復を行い、前田家の菩提寺となりました。
本堂(方丈形式)
方丈は、禅宗のお寺特有の造りで、部屋が6つに分かれています。
中心の部屋を室中の間(しっちゅうのま)といい、ご本尊が安置されています。
開祖である畠山義総の像が正面に祀られており、その左隣に前田利家のお位牌が並んでいます。
大徳寺塔頭にはそれぞれ、開祖のお墓がありますが、興臨院には前田利家のお墓はありません。
唐門(重要文化財)
枯山水庭園
方丈前の庭園は中国の蓬莱山(ほうらいさん)をイメージして作られた枯山水庭園。
この庭園は昭和の小堀遠州と言われた中根金作(なかねきんさく)氏によって作庭されました。
涵虚亭(かんきょてい)
大徳寺は別名、茶面と呼ばれ大徳寺の全ての塔頭に、お茶室が設けられています。
興臨院のお茶室は涵虚亭(かんきょてい)と呼ばれ、入口が2つある特別な造りをしています。
武士であろうが、何人でもお茶の前では平等であり、躙口(にじりぐち)は頭をさげなければ中に入る事ができませんが、位の高い人にまで、頭を下げて頂くわけにはいかないと、入口がもう一つ作られています。
千利休の躙口と古田織部によって作られた貴人口(きにんぐち)に分かれています。