社寺建築について

享保年間より古都京都に店を構える弊社は、関西を中心として、様々な社寺建築における石工事に携わってきました。建物に付随する石材や、参道の敷石、基壇、石垣など、石にまつわる工事は形を問わず、幅広く経験してきました。新規材を用いた新設工事だけでなく、境内の石を再利用することもあります。長く、安全にご使用いただくために、石のガタツキ直しや目地補修などの補修工事も行っています。また、重要文化財に指定された歴史的建造物の改修工事も数多く手がけてきました。弊社が強みとする、社寺建築における石工事の数々をご覧ください。

石鳥居、玉垣、狛犬などの石造美術については、「特注石部門」ページはこちら

特注石部門

基壇・礎盤石・葛石・四半貼

社寺建築の多くは木造で作られています。そしてそれらの建築物を、風雨による劣化や地盤沈下から護るのが、石材の役割です。
柱を支える礎盤石や柱石、壁の下には地覆石や狭間石、建物内部で人々が歩く所には四半貼りの床石など……。形は違えど、社寺建築のいろいろな場面で、石は大切な役割を果たしています。それだけでなく、寺院特有の鐘楼(しゅうろう)や正門においても、基壇や礎石、葛石など、石材はたくさん使われています。

弊社では、新築工事はもちろんのこと、現場の状況に合わせて細かい石の加工をしたり、傷んだ既存石の修復も承ります(状況において、安全を考慮し、修復不可となる場合もあります)。新しい石を製作する際は、現場の寸法に合わせて図面にし、オーダーメイドでの発注をしております。お気軽にご相談ください。

基壇・礎石・葛石・四半貼

参道・階段・石積み

お寺や神社を参拝する時、足元を見てみると、至る所に石が使われていることに気づくことでしょう。本殿や本堂へと参拝者を導く床石、高低差を解消するための石階段、雨水溝の溝蓋などです。これら、人が歩く可能性がある場所には、参拝者が滑らないように凸凹した仕上げを施しています。

また、人だけでなく、車が乗る可能性が高い床石は、厚みがあって耐久性が大きい石材が求められるため、三又やクレーンを使用した重量物のための施工を行っています。足元だけでなく、建物や敷地を取り巻く石積みも境内を構成する大切な要素の一つです。長年の豊富な経験によって培った専門技術で、安心安全な施工は弊社にお任せください。

参道・階段・石垣

文化財石修復工事

弊社では、重要文化財に指定されている建造物における石の修復工事も長年携わってきました。
文化財の修復において大切なことは、建物の問題を解決しつつ、元にあった通りに据え直すこと。古石は、凹凸が大きかったり、石の下端が大きく膨れていたり、更には掘ってみたら、想像以上に大きな石だったりと、扱いにくい場合が多いです。既存の石が割れている場合は、補修が必要なこともあります。

だからこそ、文化財修復も経験豊富な京都の石工にお任せください。現場の状況に柔軟に対応し、安心、安全に修復を行います。

文化財石修復工事