芳村石材店は、京石工発祥の地である京都白川村にて、今から270年前の享保年間に創業しました。文政十三年(西暦1830年)に、白川村より現在の東堀川椹木町に移住。以来、芳村茂右衛門の名を代々世襲し、屋号を石茂として、石仕事に取り組んでいます。昭和44年には株式会社に改組。「株式会社芳村石材店」となり、現在に至っています。
建築と墓石の2部門によって構成。
江戸、明治、大正、昭和、平成、そして令和の6代を通じ、京石工の伝統と技術を守り育ててきた芳村石材店は、建築部門と墓石部門主に2つの部門で成り立っています。両社ともに共通する理念は「本当に良い品を安心の価格と技術でお届けする」。お客様のお悩みやご相談に、長年培ってきた経験や技術を活かしつつ、従来の枠にとらわれない発想を以って、ご納得頂ける解決策の提案に励んでいます。
建築石部門
ビル・住居等の一般建築石工事はもちろんのこと、各種の公共工事や文化財、社寺仏閣、記念碑等の石工事を担っています。特に文化財の伝統建築物における石工事は、京都のみならず近畿圏で幅広くご依頼を頂いております。
主な施工実績として、琵琶湖疎水石工事、清水寺境内石工事、北野天満宮狛犬像、総本山聖護院参道工事、長岡天満宮大鳥居石工事、総本山仁和寺参道工事などがあります。

墓石部門
お墓を建てることは、亡くなられた方への想いやご先祖様への感謝、ご供養の念などを形にすること。愛のこもった石碑や供養塔であるだけに、設計者・施工者ともに、お施主様の気持ちに寄り添いながら、心を込めて製作しています。

文化財保護に対する取り組み
文化財保護の大切さや、文化財を支える匠の技を広報するため、京都古文化保存協会主催の「文化財ドック」に参加しています。子どもたちに石工の歴史や文化財の伝統技術について伝えたり、未指定文化財の所有者を対象とした修理・修復・保全のための無料相談を行っています。

文友会のマスコットキャラクター「ブンカザイドックくん」