玉垣とは

玉垣とは、神社の境内の周りを囲んでいる、境界の柵のことです。一般的に、木や石で出来ています。玉垣の『玉』は『神聖なもの』『美しいもの』を指すため、玉垣は『神聖な神様を囲む垣』という意味だとされています。

玉垣の構成

 玉垣は、主に4つの部材で構成されています。親柱、子柱、笠石、そして地覆石です。親柱と子柱とは、均等に配された四角柱のことで、頭の部分は三角錐に絞られています。親柱の方が背が高く、大きさも子柱に比べ、大きいです。親柱は玉垣の両端に配され、その間にも等間隔(数メートル毎)に設置されます。親柱と親柱の間には横架材として地覆石を敷きます。こばしらは地覆石の上に数本、等間隔に配されます。笠石は、子柱の頭上に載せます。場合によっては、笠石を設置せず、柱と柱の間を、石屋金属の棒でつなぐこともあります。

 また、玉垣を支える土台については、定型がありません。石積みのものや、壇上積みに亀腹を配したものなど、様々な形式が見られます。

玉垣の老朽化と補修

 長年据えられた玉垣は、老朽化していきます。老朽化の主な原因は幾つかあります。まず、雨風にさらされ、土台の内部に水が浸透して石積みが壊れたり、玉垣が傾いたりすることがあります。あるいは、基礎が強固に整備されていなかった場合、地中の土が流動化し、玉垣の重量に耐えられないと、次第に全体的に沈下していきます。さらには、柱石の間に金属を貫通させている場合には、その穴から石が風化し割れ落ちることもあります。

 玉垣が傾いた場合は、基礎のやり直しから考慮することも必要です。基礎地盤にある根本原因を解消してから建て直すことが重要であるケースが何度もあったからです。たとえば、ある神社では、玉垣近くに位置する池の排水土管が地中でつぶれて、水が地盤に浸透したため、玉垣が傾いたことがありました。この場合は、池の底を粘土で補修し、地盤を土壌改良剤で整備した後、基礎を打って建て直しました。別の例では、基礎地盤の下部に昔の腐葉土があり、そのことが原因で玉垣が傾いたこともありました。

 このように、傾いたり、劣化した玉垣は非常に危険です。参拝者や、神社で遊ぶ子どもたちに事故がないとも限りません。事前に事故を防ぐために、早めの修復や新設をおすすめいたします。

石茂の玉垣補修工事

子柱設置作業のようす

昔から地域に根付いた神社の玉垣だからこそ、大切に、次代の子どもたちへも繋げていきたい・・・私たち㈱石茂 芳村石材店は、そんな思いに全力でお手伝いさせて頂きます。弊社は京都を中心に様々な寺社にて、玉垣補修に携わってきました。

お気軽にご相談ください

 玉垣の補修、施工についてお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 以前建てられた玉垣は、その多くが国産の石材です。近年は外国産の石材を用い、外国での加工も可能なので、以前よりもお手頃な価格で製作ができるようになりました。また、施工においても、近年ではクレーン技術も発達し、効率良く作業できます。それによって、むしろ既存の石材を解体して建て直すより、新しい材料で建て直した方が手間が少なく、安価にご提案できる場合もございます。

※ 神社においては、ご寄進を募られると思いますが、古く割れた名入りの柱石は、以前ご寄進された方のご親族がおいでなら、再度ご寄進をお願いし、おられない場合は新たにご寄進者を募ることになります。玉垣の修復だけでなく、修復記念碑などを作り、ご寄進料を抑え、広くご寄進をお願いされるケースも見られます。